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公開は終了いたしました。
ご来場いただき誠に
ありがとうございました!

ぽむちぱん展(関口美咲)

ぽむちぱん展

カマキリ No.3 /2020/1620×1620/油彩,キャンバス

カマキリNo.2 / 2020/ 660×730/油彩,キャンバス

カマキリNo.2 / 2020/ 660×730/油彩,キャンバス

Feeling Good /2020/3100×4000/ブルーシート,段ボール,ミクストメディア

Feeling Good /2020/3100×4000/ブルーシート,段ボール,ミクストメディア

カマキリ No.1 /油彩,麻布/ 1700×1700

潰れたカマキリのための空間 /2019/油彩,アクリル ,廃材,セメント/3140×4800×1570

関口美咲

物質というよりも状態にひかれる。その状態の居心地の悪さを取り払うような構造のあるものがつくりたい。

 納棺、湯灌の経験がずっと忘れられない。肉親よりも前に他者の死に触れた。死体を洗う時、体温が移って腐敗が進まないように配慮して洗う。その気遣いは生きている人に対するものと同じで。

 エンバーミングは死者を生きている状態によせるための技術。ボイスの死んだうさぎに絵画を見せる作品。フェルトと脂肪を使った作品。ラウシェンバーグは重苦しい時代を直接的に表現する方法としての抽象表現主義を打開する方法として、クーニングのドローイングを消す作品を作った。

 ハート島という島が存在する。戦争や疫病で大量に病死者がでたときや貧困者、経済的理由で埋葬費用を払えなかった人達の埋葬所として使われている場所で、そこにはコロナウイルスによる病死者も、ウイルスが漏れないようビニールで密閉され三段に積み重ねられて埋められている。
 なんとか風通しを良くしたかった。死者に対して「共感」というには違和感のあるこの感情を、何と言葉にすればいいだろう。未熟な作品だが「Feeling Good」という題は、ジャズシンガーであるニーナ・シモンの曲からつけた。私の大好きな曲。
 制作したカマキリのシリーズの絵画は画布のしわに絵具を流して描いた作品。最低な気分の時に潰れたカマキリを見て、なんとか膨らませたかった。画布のしわがついた状態は、引き伸ばして消したくなかった。


 世界は素晴らしいことと、その真逆の出来事は同時に存在する。同時に起きていることを肯定したいし、真逆の出来事に存在する居心地の悪さを取り払いたい。
 弱さは弱さのままで、強さは強さのままで成り立つ、包括的な空間について考えたい。

 ないがしろにされるものが何一つ無くなってほしい。他者に対する想像が豊かになれば、世界はもっと優しくなる。

 ずっと距離があって部外者のような感覚があったし事実そうであるけど、寄り添い方を石巻で出会った絵本作家の方から学んだから。

私は主に絵画を制作しています。



2020.10.22

http://misakisekiguchi.tumblr.com