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ふちをなぞる:石と祈りにまつわる考察

他大学混合有志

《小石の採集、研磨、返還に伴う事象について》(2020)それぞれの場所で拾った小石を研磨し、元の場所へ戻し数日経った後の写真

鶴 優希

拾った小石を丁寧に研磨し、元の場所へと返還した。その場所の他の小石と比べると格段に綺麗だが、私も再び訪れた時には見つけられなかった。だがおそらく小石はまだそこにあるはずである(と願っている)。
これから私はその場所に行く度に見えていない小石の存在を見ることになる。
磨く時にぼろぼろになった皮膚と爪はもう治りかけている。
葉が枯れ落ちた頃にまた小石を鑑賞しに行こうと思う。


展示に際してお土産のようなZINEを販売しています。ぜひご購入ください。

Tumblrは11/18まで公開します→https://fuchiwonazoru.tumblr.com

展示公式Twitter→@fuchiwonazoru

(statement)
石は古来からの特に日本の神道的宗教観と切り離せないものであり、現代においても少なくない人に石を神聖なものとみなす感覚が根付いています。
石に祈ることはまるで鰯の頭を信じるようなことにも思えます。ではなぜ私たちはこんなに長い間石を神聖視し神体や墓に用いてきたのでしょうか。
コロナ禍やそれによるオンラインでのやりとりが中心の生活を通して「祈り信じて待つしかない状況」を私達は肌で感じていたことでしょう。私達にとって石と祈りとは何なのかふちをなぞって形を捉えるような試みをしました。

出展者紹介

岡本果穂(多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース 2年)
イラストや絵を中心に活動中、自身の祈りに着いての作品を制作している。

鶴優希(武蔵野美術大学 彫刻学科 4年)
主に石、コンクリートを用い記録、制作。

小坂 透(2017年度 多摩美術大学絵画学科卒)
距離と関係性を主なテーマに、何を公にし、何を隠すのかを重視した作品を制作する。表現媒体を限定せず活動。作品の範囲を個々ではなく空間全体に広げて捉えようとする。

檜村さくら(多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース 2年)
2017年頃から ビデオインスタレーションを中心に制作。映像とエロティシズム。主な展覧会に河原での個展「回天体」など。